明日があるまで
父親は俺が小さい時女と出て行った。
莫大な借金と泣きじゃくれる母親を残して。
母親は俺が中学3年の時
心筋梗塞で倒れた。
医者から話は聞いていない。
その時、俺も入院していたからだ。
親戚の人から聞いた話は。
俺の入院費・父親の借金・生活費
が問題だったらしい。
その人にもお金を借りていたらしい。
親戚の人の話もよく覚えていない。
ただ・・・。
ひとつ言える事。
それは・・・俺たち親子が母親を死なせたことだ。
母親の働いていたところは。
朝早くから夕方までスーパーで働き。
夕方から夜遅くまで近くの飲食店で働いていた。
というのもいなくなってから知ったが・・・。
運が悪かった。
と言われた。
倒れた時は飲食店の閉店後。
厨房に居たらしい。
人は4・5人いたらしいがみんな違うところに居て倒れたことに気がつかなかったらしい。
気付いた時には。
生死の境目。
という言葉が一番似合うときだったらしい。
病院に運ばれたが。
もう手遅れだったらしい・・・。