明日があるまで
「優那・・・。私さ。」
加奈が真剣な顔と表情で私を見てきた。
こうゆうの苦手だな・・・。
「うん。・・・どうしたの?」
「ほら。告白するって言ったぢゃん?」
あー。そういえば・・・・・。
「うん。」
「誘ったんだ。」
「え?」
「朝倉君にね。一緒に水族館行かないかって。」
「水族館?」
「うん。今ね、イベントやってるってチラシ来て。」
イベント・・・?あぁ。今話題になってるカップルで行ってイルカと遊べるやつだ。
「そうなんだ!」
「2個チケット入っててさ。朝倉君と行こうかなぁーって。」
加奈はずっと頬を染めて「朝倉くん。イルカ好きかなぁー」何て言ってる。
あれ?誘ったんだよね?
「で?返事は??」
「あー!!うん。いいよって!!」
「そぅなんだ・・・!」
それって。加奈と付き合ってもいいってことだよね?カップルのイベントだし。
「よかったね!」
「うん!!」
なんだろう・・・。心が曇っていく感じがする。親友の恋がうまくいきそうなのに。喜ばないといけないのに。
「ぁ。優奈も来てね・・・?」
「へぇ!?」
「いいでしょ?」
「いやいやいやいや!!」
「まぁ。もう一人いるから。」
「もう一人って??」
「でねっ!!その時着ていく服。考えようと思って!!」
流された・・・。まぁ。親友のためだし・・・いいかな?

「これで服、全部??」
「ううん。まだあるよ?」
「えぇぇぇ!?」
「え?普通じゃない?」
普通・・・なんだ。


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