明日があるまで

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「携帯。そんなに面白い?」
「あ。うん・・・面白いのかな?」
「ハハッそうなんだ。俺は面白くないけど。」
「面白くないの??」
「だって・・・。いゃ別にいい。」

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ふと思い出した。
そういやこんなことあったな・・・。

携帯の面白さがわからない。
メールする相手もいない俺は携帯なんて持ってても持っていなくても変わらなかった。
櫻井にさえ出会えなければ。
だれかにメアドを聞かれたも答えない。
何をメールするんだ?
なんて思いながら通り過ぎる。

無性にアイスが食べたくなった。
財布だけ持って部屋を出る。

「どこか行くのか?」
「コンビニ。」
「そうか。」

いつもの会話。
だけどそれはなぜか温もりが入っていた。
言わなくてもわかる。
[出来るだけ早く帰ってこいよ?外で何かあったら・・・。]

2階建てのアパート。
その近くにはけっこういろんなものがあった。
便利って言えば便利だが。
1つ言えば俺が通っている慶琳第一高校まで遠い。

コンビニまでは10分ぐらいで着く。
その間に公園や幼稚園がある。
どこか懐かしい気がするのはなんでだ?

「あっ。朝倉くん・・・?」




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