明日があるまで
「違うの。優那のほうが可愛いの!!」
えぇ!?
今日の私の恰好は。
シフォンブラウスをキュロットパンツにインして軽めのニットを羽織ったもの。
別に、普通だよね??
「出来るだけ、加奈を目立たせるようにしたんだけど・・・。」
横に座ってる加奈を見ると口を尖らせてすねている。
「そんな顔、朝倉君に見られたらどうすんの?」
「えっ!?」
一気に赤くなる加奈の顔。
「ほらっ。着いたよ!!」

~颯太side~
「ふはぁ~。」
ねむっ・・・。
昨日は身体が苦しくて眠れなかった。
今日もまだ疲れが取れていない。
「なんだよっ!?颯太!寝不足か??」
「あぁ・・・。」
「そんなに楽しみにしてたのか??」
「ちげーよ。」
「俺は楽しみだぜ。なんたって颯太の女友達だからな!」
「別にっ・・・女友達じゃっ!!」
櫻井は…女友達なのか?
の前に。友達なのか?
「まぁまぁ。」
「お前さぁ・・・」
「んっ!?なんだよ!もったいつけないで言えよぉ!!」
「いいよ。ただ…」
「だから。なんなんだよぉ。」
「分かってるよな?」
「…あぁ!!もっちろん!その…優那ちゃん?は狙っちゃダメなんだろ?」
やっぱり。分かってくれてる。
「まぁ。できれば。狙うってか…」
「はぃはぃ。りょーかいでっす。」
「ちっ。お前軽いよ・・・。」
「俺の問題よりもさっ・・・。」
「お前もためんなよ。」
「あぁ。ごめん。」
「で?」
「颯太。大丈夫か?」
「何が??」
何てとぼけてみたけどほんとはわかってる。


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