明日があるまで

#保健室

「優那ぁー!!」
ぁ。加奈・・・

「ん?どーかしたの??」
「え?何のこと?」
さっぱり加奈の言っていることが分からない。
「顔色・・・悪いよ?」
え?誰が??
「・・・?」
なんか。頭が回らない。
「優那っ。いこっ!!」
え?「いこっ」ってどこに・・・?

加奈に手首をつかまれ早足で前を歩いていく。
通りすがりの人みんながこっちを見てる気がするのはなんでだろう??
あ!きっと加奈が可愛いからだね。

そんなことを考えていると。

---ガラガラ。
薬品のつーんとした匂いが鼻にしみる。
保健室・・・?

「え!加奈身体悪かったの!?全然気がつかなかった。」
そう心配してるのに加奈は私には答えず、先生に話しかける。

「先生。優那が顔色悪いんで少しここで休ませていいですか?」

・・・ん?
私?

「え!加奈?私全然大丈夫だよっ!」
と言ってジャンプすると。

---グラッ

え?
頭にキーンとした痛みが走って自然と瞼が落ちた。



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