明日があるまで
誰かからメール来てるかな?

着信1件。
ぁ。加奈だ。

From 橋本加奈
――――――――――――――――
To 櫻井優那
――――――――――――――――
件名:大丈夫?
――――――――――――――――

優那。身体大丈夫??
あんまり無理しないでね。
辛かったら先帰ってもいいからね。
帰る時はメールして!

授業終わったらまた見に行くから。

  ――END――

ジーン・・・
何て優しい子なんだっ。

―――チラッ
隣のしまっているカーテンをみる。
誰なんだろう?

いきなり気になってきた。

―――シャッ

目の前のカーテンが開いた。
え・・・。
そこにいたのは
覚えたての
朝倉 颯太・・・

今、一番会いたくない人。

「なに、見てんだよ?」
え。こんなに口悪いんだ・・・
それが第一印象だった。

「おい。聞いてんのか?」
「あっ。え。ぅん・・・」
「意味わかんねぇ。」

いや。こっちが意味わかりませんが。

「ねぇ。」
え!?今私から話しかけた!?
「あ?」
え。何も言うことないんだけどっ。
何か言わないとっ!!
「いつも、ここに居るの?」
あんがい普通なことが口から出てきた。
「いゃ・・・。今日は特別。」
「ふ~ん。」
特別?どう言うことだろう?
聞きたかったけど。
聞きづらかった。
「気にならないんだ?」
相手から言われるとは思わなかった。
「気になるけど・・・」
「けど?」
私がへんな間をあけたから聞いてきた。
あ。また話すことないのにっ。
やっぱり今日の私は熱があるんだ・・・。





< 8 / 40 >

この作品をシェア

pagetop