明日があるまで
「聞きづらかったから・・・」
あー言っちゃった。
「フッ。なんだよそれ。」

あ。一瞬かわいい顔で笑った。
「今日は、特別・・・?」
なぜか聞き返しちゃった。
「あぁ。特別。」
「・・・」

それからは時間が長く感じた。
この沈黙私は嫌いじゃなかった。
携帯に集中できる。
でも。
その沈黙は破られた。

「何してんの?」
えっ。
一瞬違う人かと思った。
甘くて優しい声で私を見てきた。
「携帯。そんなに面白い?」
「あ。うん・・・面白いのかな?」
「ハハッそうなんだ。俺は面白くないけど。」
かわいい・・・。
ふと、思ってしまった。
「面白くないの??」
「だって・・・。いゃ別にいい。」
最後戻ってしまった。
ぶっきらぼうな言いかた・・・。
色々疑問ができた。
「なぁ。」
ん・・・?
「メアド・・・。」
「メアド?」
「教えて・・・。」
えっ!



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