それぞれの物語
「またそんなこと言って!明日休みだし、アンタも彼氏の1人や2人つくりなさい。ってことで連行」
「ゆきちゃん、2人作ったら浮気だよ?」
首根っこ掴まれて、逃げられないと悟った私は大人しく引きずられて合コン参加となった。
「はじめまして、岬です。よろしくしなくていいですから~」
最後が余計だったのか、ゆきちゃんに足をふんずけられた。
それから、席替えをしたところで遅刻してきた男がやってきた。
「ごめん、遅れて。あー席替えしちゃったあと?」
どこかで聞いたことのある声に反応してつまんなそうにしていた顔をあげた。
「あ~!!」
「あ…」