片想いデビュー【完】


そう思いつつ、私は、そのイケメンを軽く睨み付けた。



『…携帯…弁償してください…』



『は?意味わかんないんだけど…何でオレが?』




『何でって…あなたが踏んだんでしょ?』




イケメンくんは、嫌そうに私を見た。




『とりあえず、あんな道のど真ん中に携帯落としたのはあんたでしょ?』



うっ…そう言われると…



私は、ぐっと言葉に詰まってしまう。




『それに、あんないきなり携帯が飛んできたらいくらオレでもかわせないから』



うっ…反論できない



私は、唇を噛み締めた。




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