片想いデビュー【完】
『ったく…あんたにはついていけないわ…』
そう言って、ため息をついたのは、私の親友、川島 利沙。
168センチという長身の持ち主。
さらに、スタイルがいい利沙は、よく街でもたびたびモデルにスカウトされている。
性格は、サバサバしていてるが、頼りになる私の姉的存在。
ちなみに陽(よう)くんというイケメンな彼氏さまがいる。
『…どうせ、私は、利沙みたいな美人じゃないですよ〜だ』
『何…言ってんだか…』
やれやれと言った感じで肩を落とす利沙を私は、横目で睨んでやった。
『いいさ、いいさ、私にだってもうすぐ、運命の出会いがあるんだから!』