片想いデビュー【完】
…てか、私は、同い年の知らない男に弁償させようとしてたのか…
そう考えると軽く罪悪感を感じた。
『あのさ、京……携帯別にいいよ…まさか、同い年に弁償させるほど私は、鬼じゃないし、高2がもってるお金なんて限られてるしさ』
『…別にそんなの気にすんな…オレが踏んだのも少なからず悪かったしな』
京は、そう呟くとスタスタと足を進める。
『…ありがとう』
本当にいい人なんだな〜
私は、お礼を言いながら、にこりと微笑んだ。