片想いデビュー【完】
『…いいってさっきもいったっしょ??』
『ダメ。私こういうことは、きちんとしとかないと気が済まない!』
そう言って、諭吉さんを差し出すが、京は、なかなか受け取ってくれない。
『……わかった…じゃあ、半分は、オレに出させて。さすがに踏んだのはオレが悪いし…』
しぶしぶと言った表情でそう言った京に私は、笑顔で『ありがとう』と呟いた。
『じゃあ、半分お願いする』
『はぁ〜…こんな頑固な女始めてあったわ…』