片想いデビュー【完】
『あんたなんて知らないわよ!!…まぁ、自分の学校の生徒会長知らない私も私だけど…』
そこまで言って、気まずくなった私は、京から視線を反らした。
『…マジ…かよ…』
唖然とした京に首をかしげる私。
…そんなに驚くことか?
その時。
『…ぷっ、ははは…ダメだ…ちょーおもろい…いいね!君!!ナイスキャラ!』
ふと、入り口の方からそんな声…いや、笑い声が響く。
何!?
そう思って、私が顔を入り口の方に向けると……
かわいらしい笑みを浮かべた男の子が立っていた。