片想いデビュー【完】
…怖いんですけど……
私は、たらりと、冷や汗が流れるのを感じた。
ここは、何も言わないほうが身のためだ。
『ぷっ、いや〜京マジ、ウケる〜オレにとられちゃって悔しかった??』
ま、真央くん…今はあまり京を挑発しないで!
後ろを振り向かなくても京のイライラが増しているのがわかった。
『ね〜?オレも狙っちゃっていい??結構、好きなんだよね〜?あーいうおもしろい子!てか、京には他に彼女いるでしょ?』
『え!?京、彼女いたの??』
確かに顔はカッコいいから彼女の1人や2人いてもおかしくはない。
チクッ
なぜかそう考えたとき、胸に少し違和感を感じた。