片想いデビュー【完】
*彼女疑惑
*彼女疑惑
――次の日
私は、いつもどおりの時間に学校へ向かっていた。
ふ〜、昨日は、いろいろ大変だった…
あの後、京とアドレスを交換した後、教室に戻ったらクラスのみんなからすごい剣幕で詰め寄られたのだ。
特に利沙なんかすごかった。
『ちょ、ちょ、ちょ、一体…何があって王子とお知り合いになったわけ…?まさか、付き合ってるなんて言わないよね』
真剣な表情の利沙は、そう言って私の肩を揺さ振る。
私は、思わず、吹き出しそうになってしまった。
と、言うわけで…利沙には、一応京との出会いを全部話したのだった。