片想いデビュー【完】
『…あんた…やるわね…』
私の話を全て聞いた利沙は、なぜか感心したように私を見た。
『どういう意味?』
『だから、泣き落とし作戦なんでしょ?イケメンキープするための?』
私は、唖然とした表情で利沙を凝視してしまった。
『ち、ちがうわよ!今の話のどこら辺からその考えにいたったわけ??』
『違うの?』そんな感じでキョトンと、首を傾げる利沙。
利沙…あんたね…
私は、軽くため息をついた。
『…失礼な!てか、私は、あの時京のことなんてこれっぽっちも知らなかったわよ!』