片想いデビュー【完】
『千里ちゃん、オレには嘘つかないでよ…』
下を向いた私の前で真央くんの切なそうな声が聞こえる。
その切ない声に私は、胸が痛んだ。
『真央くん………私………京のこと…たぶん…好きになっちゃってるみたい…』
気付いたら…ポツリとそう呟いていた。
『…わかってたよ…オレ…たぶん千里ちゃんは、京のこと好きなんだろうなってさ…ねぇ…千里ちゃん、オレじゃダメ?オレじゃ…京の代わりにならない?』
『え…?』
『はじめて会った時から好きになってた。…千里ちゃん…』