片想いデビュー【完】
『うん…利沙ありがとう』
『はいはい、いいからさ、話してみ?』
私は、こくりと頷くと今回のフラれた経緯を話し始めた。
私が先ほどフラれたのは、同じ学校の1つ年上の上村先輩。
優しくて人気がある先輩に何気に憧れていた私は、猛アタックして、やっとデートにまでこぎつけたのだか、なんと先輩には好きな人がいるらしく…。
私は、そこまで話すと軽いため息をついた。
『う〜ん…陽どう思う…?』
『こりゃ、体よくフラレましたな〜千里ちゃん!』
『やっぱり…そうだよね…』