チッサイ、オッサン

おでこいっぱいに、おどろおどろしく滲んだ見覚えのある文字が浮かび上がっていた。


「き、気持ち悪い……！エクソシストか！」


俺は必死に顔を洗ったけどどうしても墨が残ってしまう。


あごからボタボタと水を滴らせながら、ぐったりと洗面台に両手をついた。


「みんな俺を見て笑ってたんだ……。俺だって誰かのこんな顔見たら笑っちゃうよ。……頼むよオッサン」