チッサイ、オッサン
なるべく前髪を下ろして隠してみたけど、ほとんど効果が見られない。


すぐにでも家に帰りたい気分で、仕方ないからずっと下を向いたまま仕事を終わらせた。


その間笑った人数=俺の顔を見た全員。


「せ、切ない……」


家に帰るまでにまた何人の人に笑われることか。


背中からクスクス聞こえる声に壊れかける俺のハート。


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