チッサイ、オッサン
転がっていたオッサンが起き上がろうと、テーブルについた手をフルフルさせながら突っ張る。


無理やり口をすぼめて振り返ったオッサンの目からは、明らかに涙が出ていた。


「どんだけウケてんだよ!」


「ぷひゃーっ」


また転がって、笑いながら苦しそうに体をねじって悶えるオッサン。


「もう、そんなに笑われたら俺までおかしくなってきちゃうよ」


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