チッサイ、オッサン
俺の問いにオッサンは唇をとがらせながら首をクイッと傾げ、肩をすくめて両手を上げた。


「さぁねーと言ってるのか?でもなんかカチンとくる動作だ」


俺とのやり取りに飽きたのか、そのままオッサンはまたテレビを見始めてしまった。


「日本語は通じるけど、喋れるかどうかは微妙ってこと?なんかスッキリしないなぁ」


しかしオッサンの小さな背中を見ながらあることを思い付く。


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