チッサイ、オッサン
「俺があんなにグッジョブな間に、俺の部屋を俺のティッシュで俺に無許可なうえ意味ありげに散らかすなんて!このままでいいのか、俺!?」


俺はぶるぶると震える俺に激しく問いかけた。


「あんなオッサンに好き勝手にされて悔しくないのか!?ここの住人は俺なんだぞ!?あんなオッサン、見つけ出して追い出してやれっ!!」


まだ力の入りきらない足で無理やりじだんだを踏んで、ほとんど自己暗示的にテンションを上げていく。


「オッシャー!!」


俺はまた怖くなる前に、一気にうっすら暗い台所へ歩いていった。


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