チッサイ、オッサン
実家に住んでいた時はあまり気にしていなかったけど、改めて安住できないなと実感する俺。


「早く帰りたい……」


そんな父さんと母さんのおかげで少しずつ体力を回復して、二週間後に俺はアパートへ帰ることになった。


仕事でいない父さんに代わって、母さんが玄関先まで見送ってくれる。


「いろいろありがとね。じゃ、またそのうち」


そう言って荷物を持つと、腕が抜けそうになるほど重くて驚いた。


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