チッサイ、オッサン
バイバイ。
「ふーっ、やっと着いたー!」


電車を乗り継ぐ間にすっかり暗くなり、ヘロヘロになって二週間ぶりに帰った俺の部屋は、人の出入りがなかったせいか少しホコリっぽい気がした。


台所にドカッと荷物を置いてとりあえずベットに座る。


たった二週間とはいえ少し懐かしくてやっぱり落ち着く。


なんとなく辺りを見回すと、クセみたいに小さな影を探している自分に気づく。


「いるわけないのに」


< 201 / 216 >

この作品をシェア

pagetop