チッサイ、オッサン
堪え切れない涙をキラキラなびかせながら、俺とじいちゃんはスローモーションのように駆け寄った。


まるで、飼い主が行方不明になった子犬と感動の再会をするみたいに。


あと少しという所で、じいちゃんがピョーンと俺の胸目掛けてジャンプする。


ガシッ!


抜群のストレッチ効果で足をくじくことなく、無事に俺とじいちゃんはガッチリと抱き合った。


「じいちゃん、じいちゃんごめん!俺酷いこと言ってじいちゃん泣かせちゃって、悲しませちゃって……!」


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