チッサイ、オッサン
俺の胸に顔を埋めていたじいちゃんが、ガバッと見上げて首を激しく横に振る。


「俺、もう二度と会えないって思ってたからすごく嬉しいよ!これからも一緒にいれるよね!?」


またじいちゃんがブンブンと首を横に振って、即否定した。


「え!?いれないの!?」


あまりの否定っぷりに驚く俺。


まだ涙の残る顔で、じいちゃんはニコッと笑って頷いた。


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