チッサイ、オッサン

通常テレビの上にはなぜか母さんが置いていった唯一の植物、小さめのテーブルヤシが一つ置いてあるだけ。


でもその横に、明らかにもう一つの物体が。


「でっ、出たっ……!!」


見付けたくなんかなかったけど、そこに間違いなくオッサンがいた。


果てしなく後ずさりたいのを、俺はなんとか二歩で食い止める。


「フーッ、フーッ、己との戦いだ……」


鼻息荒くそこからガン見してみた。


「オッサンの様子は……!?」