チッサイ、オッサン
「フーッ、フーッ、箱を閉めて……!」


棚にあったガムテープで手早く箱を梱包する。


「オッシャ!!あとは捨てるのみ!!」


箱を抱えた俺は、部屋を飛び出して外のゴミ捨て場に走った。


「急げ!急げ!」


薄暗いゴミ捨て場に着いて、中のオッサンが痛くないようにゆっくりと箱を置く。


「やったー!!これでやっと自由の身だ!!オッサン、アディオース!」


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