歌姫はギタリストに恋をする゚*。
なんか変な感じ…


エレベーターに乗り込み、慶の病室がある階に向かう。





胸がバクバクしてる…

こわい…


慶が目を覚ましたのは・・やっぱり夢だったなんて言わないよね?


病室に戻ったら、

慶がまた眠ってるなんてこと…ないよね?




ガコン


エレベーターが止まり、扉が静かに開く…

私は買った飲み物を抱え、エレベーターから降りる…


そしてゆっくりと歩き…慶の病室を目指す…



今は夜の10時過ぎ。

消灯時間はとっくに過ぎているからか、病院は薄暗く、静まり返っている…


その静けさが、私を余計に不安にさせた…






『あはは』


慶の病室の前に来た時…沙知絵さんの笑い声がした・・

私はゆっくりとドアに手を添えて、ドアを開けた…



ガラガラ…




「あら、おかえりなさい。ありがとう」

「悪いね」


病室に入ると…沙知絵さんと幸治さんが、私に話しかけてくる。





「彩良…俺にも買ってきてくれた?」


……!

ベットの上で寝ながら、首だけこっちを向き、私を見つめる慶。
< 10 / 319 >

この作品をシェア

pagetop