歌姫はギタリストに恋をする゚*。
慶が事故に遭ってから…

時間が止まってしまった私は…


慶が入院していた病院で、ノートを買った。



どこにでもあるそのノートに、

私は慶のお見舞いに行くたびに、ペンを走らせた。



ただただ言葉を書いた。


思ったこと。

その日起こった出来事。

感じたこと。


全て書いた。



ノートは最初から最後のページまで、埋め尽くされている…


慶が目覚めたら…

眠っている間にこんなことがあったんだよって、教えてあげたかったから……



でもいざ慶が目覚めてみると…

恥ずかしくて見せらんないけどね。




「慶、私ね…」


私はノートを持って、慶に近づいた。






「このノートに…慶に伝えたいことがいっぱい書いてあるの・・それとね…ファンのみんなにも伝えたいことがたくさん…」

「!」


慶は不思議そうにそのノートを見つめる。






「このノートがあれば…作詞なんてすぐできるよ・・だってこのノートには、私の全てが詰まってるんだから」
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