歌姫はギタリストに恋をする゚*。
「また……テレビであの子が‥ギター弾いてるとこ・・・見れるのよね……」


沙知絵さんの目から涙があふれた…

私もたまらず涙がこぼれた…


泣いている沙知絵さんの背中を、泣きながらさする私。

そんな私たちふたりを、浩司さんが頭を撫でてくれた…



しばらく泣いた私と沙知絵さんだったが…

浩司さんが「きりがないから(笑)」と言って、沙知絵さんを連れて帰った。


私はエレベーターの前のソファーに座り、気持ちを落ち着かせたあと…病室に戻ることにした。




慶の前で、もう泣いたらいけない気がする…

一番混乱してるのは慶だから。


泣かれても困るだけだよね…



それに気づいてたから沙知絵さんは、病室ではかなり我慢してたんじゃないかな…


そんなことを思いながら、病室のドアを開けた。





ガラガラ‥ガラ


そっと…静かにドアを開け、ゆっくりと閉める…


しーん……



慶・・寝ちゃったかな…





「どこまで見送りに行ってんだ…」


!!!


「お、起きてたんだ…」


びっくりした(汗)
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