歌姫はギタリストに恋をする゚*。
「でも…」

「あくまでもお前がメインなんだから、お前がやりたいようにやれよ。俺らはお前についていくだけだ」

「慶…」



涙腺が緩む。

涙が溢れだした。




本当は、ずっと気を張ってたから、ちょっと壊れそうだったんだ。

いいものをつくろうとし過ぎて、前に進み過ぎてたんだ。


ひとりで前に進んでも仕方ないのに…

みんなで一緒じゃなきゃ駄目なのに…






「彩良…」


泣いている私を、ぎゅうと後ろから抱き締める慶。


久し振りに触れる慶の体。

すごく温かい…
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