歌姫はギタリストに恋をする゚*。
今日は、検査結果聞けないんだ…

心配だな。

明日から仕事なのにな…



私はそう思いながら、沙知絵さんと慶が待つ病室に戻る。






ガラガラガラ…


「…慶?」


病室に戻ると、慶はベットの上に寝ていて、看護婦さんが点滴を設置しているところだった。

病室に入るなり、沙知絵さんは心配そうに慶に駆け寄る。




「慶‥寝ちゃってるわ…」


寝ている慶を見て、ちょっと不安そうな顔をする沙知絵さん。



「五十嵐さん…検査で疲れちゃったかもしれませんね。今日も飲食は水だけにして、安静しててください。」

「…わかりました」

「なにかあったら呼んでください。お大事に。」

「ありがとうございました」


病室から出て行く看護婦さんに、頭を下げる私と沙知絵さん。





「なんだか不安になるわね。こうやって慶が寝ているのを見ると…」




沙知絵さん…



「…わかります。また慶が植物状態になったかのようですよね…」

「……ええ。また・・このまま目を覚まさないじゃないかって…怖くなるわ……」


涙ぐむ沙知絵さん。



「慶‥昨日あんまり寝てないんですよ。『ずっと寝てたから寝れない』って(笑)だから検査もあったし…余計に疲れたのかもしれませんね…」


慶の顔色もいいし…

とても植物状態とはもう思えないしな…
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