歌姫はギタリストに恋をする゚*。
「ご、ごめん慶っ」

「すぐ片付けるから!」


慌てる私たち。すると…



「冗談だよ」




慶はそう言って、眠そうにあくびをした。





「慶、大丈夫?」


沙知絵さんが慶に近づく。



「なにが?」

「検査で疲れたんじゃない?」

「まあね…」

「明日には検査の結果がわかるみたいだから、それまで食事は我慢ね」

「ああ‥悪い。のど乾いたから水くれ」

「ああ、お水ね!ハイハイ」


沙知絵さんが、水を用意して、慶に飲ませている。




「あなたとsAra.さんは、先にご飯食べちゃってね。私はあとででいいから…」


沙知絵さんの言葉に、私は「はい…」と返事をする。





沙知絵さん嬉しそう…

まるで本当の親子みたいだし…

慶も沙知絵さんと浩司さんには、心を許しているのがわかる…


でも私は‥慶になにかできるかな?

マッスーからもらった休みは今日まで。

明日からまたハードな1日が待ってる…


当然。慶の看病は、沙知絵さんに任せることになる…

私の出番はないんだよね。
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