小さなラブレター。
「なっ…ど、どうした?」
「ごっ、ごめん…何か、その子のこと考えたら、私まで切なくなっちゃって…」
「だからってなぁ…泣くなよ。本当、羽鳥は優しいな。」
そう言って頭を撫でてやる。
「彼女以外に、そうゆうことしていいんだ?」
「おまっ…可愛くねーな!!」
「…1人じゃかわいそうだから、一緒に待っててあげる。」
「何なんだよ、お前は…笑ったり泣いたり、忙しい奴だな本当に。」
「うるさい。いいでしょ?あんただって、1人より2人の方が暇じゃなくていいでしょ?」
「はいはい、ありがとうございますー。」
「棒読みじゃん!!」
気づいてよ。
そのラブレター、私が書いたんだよ?
そんなに優しくされるとさ、諦めきれないじゃん…
今も、ただ一緒に居たいだけなんだよ…気づけよ、この…
「…バーカ。」
「おい、失礼だろ。」
「彼女、大切にしなさいよ!!」
「言われなくてもわかってるって。」
小さなラブレター。
私の小さな想い出。