あなたは私の世界一 私はあなたの世界一
第一章
出会い
「………やっと寝たか。」
私は、大きなベッドからそっと、足音を忍ばせて降りる。
そして、さっとベッドから落ちた下着と服を身にまとう。
……何て言う名前の人だっけ?
サトシ?
いや、それはこの前。
トシヒロ?
それも違う。
何だっけ?
「まぁ、いっか。」
小さく呟いて、部屋を出る。
外に出ると、人の気配はなく、朝日が少し登り始めた薄暗い空を見上げる。