経験なくっちゃダメですか!?
「ブラウスのボタンがひとつづずはずされて、彼の舌が私の鎖骨を這う。思わず声が・・・」

悪魔が大声でコピーを読み始める。

「わかった、わかった、喜んでやります。
喜んでやらせていただきます!」

「わかれば良し。」

ニッコリ笑う。


「・・・他は?」

「雑用はまだまだあるけど、あとひとつは、そのうち言うよ」

「・・・はぁ」


「そのかわりって言っちゃなんだけど、

俺、この話読んでたら、おまえの経験のなさがかわいそうでさ」


・・・さいですか。


「例えばさ、ここね

<私たちはテーブルの上で両手を握りあったまま、熱いキスを・・・>
って、こう両手握るとするだろ」


って、私の両手、握った!!

「ほれ、俺を見つめてみて?
このままだと、これくらいはできるけど」







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