経験なくっちゃダメですか！？

お礼のお仕事

次の日の放課後は、また足りないシーンの撮影をすませて終了。

着々と出来上がってる。

まだ時間あるから、坂下君に頼まれた映画の女優さん役をすることになる。

「これも、主人公ゲイ？」

「何言ってんの、どうやって役者になってくれる人探すのさ」

「確かにね」

「高校生の間はホラー撮っとくよ」

「がんばれ。
いつかはゲイもの、撮れる日が来るよ」

「って、脚本書くときは趣味に走ってそういうのだけど、別にゲイが主人公の映画ばっか撮りたいわけじゃないから。」

「ふーん」

「ま、男女の恋愛なんて絶対撮らないけどね」

「そりゃそうだ」