好きになっても、いいですか?
03
*
それから数日。
克己の容態も落ち着いて、手術の日も正式に決まった。
「おはようございます」
「おはようございます、芹沢さん」
「ああ」
麻子がいつものように掃除から始めているところへ、純一と敦志の2人が揃って社長室へ入ってきた。
「あの」
いつも毅然としている麻子が、少し申し訳なさそうに敦志を見た。
少し照れたような、恥ずかしがっているような、そんな顔で。
「なんですか?」
敦志が、そんな麻子は珍しいとばかりに真剣に向き合って聞き返す。
しかし、なぜかその場を目撃している純一は、面白くない気分に駆られていた。
それから数日。
克己の容態も落ち着いて、手術の日も正式に決まった。
「おはようございます」
「おはようございます、芹沢さん」
「ああ」
麻子がいつものように掃除から始めているところへ、純一と敦志の2人が揃って社長室へ入ってきた。
「あの」
いつも毅然としている麻子が、少し申し訳なさそうに敦志を見た。
少し照れたような、恥ずかしがっているような、そんな顔で。
「なんですか?」
敦志が、そんな麻子は珍しいとばかりに真剣に向き合って聞き返す。
しかし、なぜかその場を目撃している純一は、面白くない気分に駆られていた。