好きになっても、いいですか?
*
「どうかしたか?」
先程の中川の件で、麻子はまだあの緊張を引きずっていた。
そんな麻子の変化に、純一はすぐに気が付くと、麻子の背後から声を掛けたのだが――。
「きゃっ……!あ、あの。も、申し訳ありません。なんでもないです。お茶を入れてきますから」
麻子は悲鳴を上げてしまい、それを誤魔化しながら慌ててその場を去って行った。
「……?なんなんだ一体」
「……」
同室にいた敦志は、今回はただ黙っていただけだった。
給湯室へ向かう麻子は、純一とのこともまた思い出しては頭を横に振った。
(もう……昨日といい今日といい……厄日が続くんだから)
「どうかしたか?」
先程の中川の件で、麻子はまだあの緊張を引きずっていた。
そんな麻子の変化に、純一はすぐに気が付くと、麻子の背後から声を掛けたのだが――。
「きゃっ……!あ、あの。も、申し訳ありません。なんでもないです。お茶を入れてきますから」
麻子は悲鳴を上げてしまい、それを誤魔化しながら慌ててその場を去って行った。
「……?なんなんだ一体」
「……」
同室にいた敦志は、今回はただ黙っていただけだった。
給湯室へ向かう麻子は、純一とのこともまた思い出しては頭を横に振った。
(もう……昨日といい今日といい……厄日が続くんだから)