好きになっても、いいですか?
02
*
「バーベキュー……ですか」
開口一番、気の抜けた返事をしているのは麻子だった。
「まぁ、毎年やっているんですよね。親睦会というか……」
「社長も参加されるんですか?」
「……俺は毎年風邪だ」
麻子が、バーベキューを部下としている純一の図が少しも想像できなくて聞いてみると、案の定な答えが返ってきた。
「早乙女さんは……?」
「私は出席したり、しなかったり……今年は、去年出ませんでしたので出ざるを得ないかとは思っていますが。社長が出られないので、極力私は参加しなければ、と」
「そうですか……。あの、私はちょっと……」
言いづらそうに麻子がやんわり断ると、敦志がそれを汲み取って言った。
「そうですか。ではそのようにしておきますよ。気が変わりましたらいつでもどうぞ」
「バーベキュー……ですか」
開口一番、気の抜けた返事をしているのは麻子だった。
「まぁ、毎年やっているんですよね。親睦会というか……」
「社長も参加されるんですか?」
「……俺は毎年風邪だ」
麻子が、バーベキューを部下としている純一の図が少しも想像できなくて聞いてみると、案の定な答えが返ってきた。
「早乙女さんは……?」
「私は出席したり、しなかったり……今年は、去年出ませんでしたので出ざるを得ないかとは思っていますが。社長が出られないので、極力私は参加しなければ、と」
「そうですか……。あの、私はちょっと……」
言いづらそうに麻子がやんわり断ると、敦志がそれを汲み取って言った。
「そうですか。ではそのようにしておきますよ。気が変わりましたらいつでもどうぞ」