好きになっても、いいですか?
*
ピリリ、とメール受信した携帯を手に握り、麻子はとりあえず駅へと向かう。
その着信の主は、おそらく先程メールをすると約束していた敦志だ。
たまたま、というか主にパンツスタイルを好む麻子は、レジャーに急遽参加するには困らない格好だった。
強いていえば、足元のパンプスがスニーカーであればよかったのかもしれない。
カツカツと靴を鳴らし、信号で止まった時にメールを開いた。
「……え?」
メールの詳細を見て、麻子は動揺する。
それは信号が青になったのも気が付かずに、一度見送ってしまうくらいに。
――ドクンドクンドクン、と、立ち止まっているはずなのに激しい動悸がする。
麻子は目を瞑ってゆっくりと息を吸い、細く長く吐き出すと、再び変わった青信号を見て靴を鳴らし始めた。
ピリリ、とメール受信した携帯を手に握り、麻子はとりあえず駅へと向かう。
その着信の主は、おそらく先程メールをすると約束していた敦志だ。
たまたま、というか主にパンツスタイルを好む麻子は、レジャーに急遽参加するには困らない格好だった。
強いていえば、足元のパンプスがスニーカーであればよかったのかもしれない。
カツカツと靴を鳴らし、信号で止まった時にメールを開いた。
「……え?」
メールの詳細を見て、麻子は動揺する。
それは信号が青になったのも気が付かずに、一度見送ってしまうくらいに。
――ドクンドクンドクン、と、立ち止まっているはずなのに激しい動悸がする。
麻子は目を瞑ってゆっくりと息を吸い、細く長く吐き出すと、再び変わった青信号を見て靴を鳴らし始めた。