好きになっても、いいですか?

【昨日のお詫びもしたいから、ランチをご一緒にどうかしら】


昼休み直前に、麻子に届いた一通のメール。

画面に映るそのメールを見て、麻子は呆気にとられる。


(“お詫び”なんてハナからする気なんてないでしょう。今度は何がしたいのよ――宇野麗華は)


これは挑発。
昨日の事件の直前に、麻子の過去を調べてちらつかせていた。

それはまだ、終わっていない話。

一体何が目的で、突っかかってくるのか。


(……なんて、大体予想はつくけれど)


麻子はこれを断り逃げたとしても、おそらく彼女らの嫌がらせは、ずっと続くであろうと考える。
ならば、一刻も早くケリをつけようと心を決めて返信をした。


【構いません。時間と場所の指定はご自由に】




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