好きになっても、いいですか?
02
*
「本当にいいんですか?」
「敦志、昨日言っていたことと違うぞ」
「まあ、そうなんですけど」
「直接的秘書は、変わらず敦志なんだから問題ない」
――コンコンコン。
2人の会話の途中で扉がノックされる。
2人は同時にドアの方を見るが、特に驚く様子もなかった。
そのノックをした主が、誰だか見当がついているから――。
敦志が純一に視線を向けると、純一が目で合図を送った。
そして敦志がドアの近くへ歩いてドアの電子ロックを解錠し、一言答えた。
「――どうぞ」
音も立てずに開く扉の向こうには、やはり背筋を伸ばして綺麗に立っている麻子の姿が見えた。
「失礼いたします。芹沢麻子です。」
「本当にいいんですか?」
「敦志、昨日言っていたことと違うぞ」
「まあ、そうなんですけど」
「直接的秘書は、変わらず敦志なんだから問題ない」
――コンコンコン。
2人の会話の途中で扉がノックされる。
2人は同時にドアの方を見るが、特に驚く様子もなかった。
そのノックをした主が、誰だか見当がついているから――。
敦志が純一に視線を向けると、純一が目で合図を送った。
そして敦志がドアの近くへ歩いてドアの電子ロックを解錠し、一言答えた。
「――どうぞ」
音も立てずに開く扉の向こうには、やはり背筋を伸ばして綺麗に立っている麻子の姿が見えた。
「失礼いたします。芹沢麻子です。」