好きになっても、いいですか?

(しまった……!!!)


敦志は、この場で話すべきことではなかった、と自分の失態を悔んだ。


しかし、そう後悔した時には遅い。



『……オイ。もういっぺん言ってみろ』



近くのゴミ箱がへこんでいるのを見ると、先程の音はそれで、蹴りあげたのは純一だ。


『……っ』


千紗もさすがに言い逃れ出来ないと思ったのか、言葉に詰まり余裕のない顔をしていた。


『……ふざけんなよ?』



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