好きになっても、いいですか?
一方、純一もまた、仕事中だが目の前の仕事ではないことに思考を捕われていた。
昨夜、2度目のキスを交わした。
それは自らが出した答え。
(余計なことを考えるのはやめだ。
アイツは自分にとって、特別なんだ。
こんなに心を掻き回されて、想って止まない。
あれだけ嫌悪していた、あの女達とは違う。
それは、今までの自分の経験から肌で感じている。
理屈じゃない。
俺の瞳が、体が、手が、心が、唇が――――。
全てが、彼女を欲している。
きっと、こんな女は二度と現れない――)