好きになっても、いいですか?
女の勘というのはなかなか鋭いもので。
あの日麻子に電話を掛け、敦志が代わって話をしていたとき。
そして、麻子が倒れたとき。
全てにおいて、敦志が見る麻子への視線は普通を超えていた。
なぜ、あんな見た目だけの、過去に裏があるような女が好かれるのか理解できない。
でも、相手が純一以外ならどうでもいい。
そうして麻子のことをまた思い出すと、麗華は再び嫉妬と攻撃の念を燃やし始めた。
「すぐに、そこにいられなくしてあげるわ」