好きになっても、いいですか?
06
*
「――すみません。お先にいいですか」
敦志が麻子に突然そう言って、席を立った。
(早乙女さんがお昼ぴったりに席を立つなんて珍しい)
「ええ。勿論です」
「ありがとうございます。キリのいいところで芹沢さんも休憩を」
ニコリといつもの笑顔で敦志は言うと、スッと秘書室から退室して行った。
(……?)
いつもはないことだけに、何か気になってしまう。
しかし、休憩はある意味プライベートでもある。
余計な詮索を止めて、やりかけの仕事を続けようとした時だった。
麻子のパソコンの画面に、一通のメール通知の知らせが出る。
「――すみません。お先にいいですか」
敦志が麻子に突然そう言って、席を立った。
(早乙女さんがお昼ぴったりに席を立つなんて珍しい)
「ええ。勿論です」
「ありがとうございます。キリのいいところで芹沢さんも休憩を」
ニコリといつもの笑顔で敦志は言うと、スッと秘書室から退室して行った。
(……?)
いつもはないことだけに、何か気になってしまう。
しかし、休憩はある意味プライベートでもある。
余計な詮索を止めて、やりかけの仕事を続けようとした時だった。
麻子のパソコンの画面に、一通のメール通知の知らせが出る。