好きになっても、いいですか?
(メール……?まさかまた、何か文句でも言われるのか……)
麻子の頭には、宇野麗華が真っ先に思い浮かんだ。
つい先日、同じような時間帯にメールで呼び出しをされたのだから、当然と言えば当然だ。
麻子は気を重くして、右手のマウスを動かしカーソルを合わせる。
「――――!!」
しかし、開かれたメールの主は予想もしない相手だったことに、麻子は驚き目を大きくする。
そして次に、隣の部屋に繋がるドアを見た。
【話がある。今すぐ隣に。
藤堂 純一】